23軒目の記事は、2021年4月29日に石川県金沢市にある『石臼挽きそば 蕎香』に行った際の記事です。
昼食をいただきにお邪魔しました。
何回もお店の前までは行っているんですが、行くたびに駐車場の車の数が気になり、いまだに未訪となっていました。
昼過ぎに近くに用事があったので、14時少し前にお店の前に行ったら、駐車場が空いている。
これはチャンスと、お店に駆けこみました。
入口を入り、店員さんに2人であることを告げて、案内されたテーブル席に座りました。
すぐにお茶とおしぼりが運ばれてきて、あとはメニューを凝視します。
お腹は少し充たされていたので、「蕎麦ご膳」とまではと思い、もりそばを頼もうと決めて連れの思案顔を眺めていました。
相当に悩んだ結果、車の中であれだけ「温かいそば食べる」と言っていたのが、口から出たのは冷たい「ごまだれそば」でした。
「もー、優柔不断なんだから」と思っていたころ、目に入ってきた「季節限定」の文字。
なになに、4月から5月上旬までの限定で「春の若竹そば」なる品があると…
連れが、ちょうど店員さんに注文を終えたところでしたが、横から「もりそばを春の若竹そばにかえて」と口をついていました。
どうやら、お互い様のようです(笑)
店内は、今風の美容室のような風合い(私はもっぱら床屋派ですが…)で、非常にオシャレなお店です。
女性客にも人気があるのが、店内の見た目からも納得できます。
まず運ばれてきたのが、「利尻産昆布の佃煮」です。
別にお酒は飲まないんですが、お蕎麦屋さんにコレがあるとついつい頼んでしまいます。
このお店は、昆布でダシをとっていると言う証でもあるし、何より、美味しい。
次に、私の注文した「春の若竹そば」が運ばれてきました。
まず、つけ汁の香りが良い。
目の前に運ばれてくるなり、鼻孔が刺激されています。
ダシの香りの中に、わずかに山椒の香りが感じられます。
これ、絶対に旨いやつです。
美味しそうなつけ汁には、若いタケノコの穂先、見るからに軟らかそうなワカメ、山椒が一葉添えられています。
ひと口飲んだら、とにかくダシの旨みがすごい。
一歩間違ったら、つけ汁だけ先に無くなってしまいそうです(笑)
タケノコも、ワカメも、歯がいらないほどに、軟らかく仕上げられています。
これ、旨いですわ。
次は、蕎麦です。
透きとおるような綺麗な蕎麦を、箸で摘み、つけ汁にチョンとつけ、まずは一口。
つけ汁の香りがたっているので、蕎麦の風味は弱く感じられましたが、蕎麦の仄かな味が印象に残ります。
ただ、おぎなって余りある、のど越しの良さ。
お腹が充たされていたはずなんですが、蕎麦をペロリと、つけ汁を一滴残らず、食べてしまいました。
そば湯まで、全飲でした。
あー、美味しかった。
連れは、しれっとデザートに「さくらプリン」も注文していて、こう言うところ、チャッカリしています(笑)
まー悔しいので、ひと口いただきましたけどね。
満足して、お店を後にし、帰りの途につきました。
車のなかで、連れの「蕎麦の味がゴマの味で全然分からなかった」と言う言葉を聞いて、ごまだれそばの食べ方知らなかったと言う事実に気付くことになるんですが、食べ終わったときに何でこの人、そんなにツユが残っているかの疑問は解決したのが幸いでした(笑)
次は、夏の季節限定のそばを食べに来たいと思います。
お腹いっぱい、ご馳走さまでした。
【お店の情報】
店名:石臼挽きそば 蕎香
住所:石川県金沢市田上さくら2丁目47
電話:076-223-2717
営業:11:30~14:30、17:30~20:30
休日:火曜日