56軒目の記事は、2022年3月に石川県金沢市にある『卯蕎』に行った際の記事です。
昼食をいただきにお邪魔しました。
以前から行ってみたいと思っていたんですが、なかなかに機会に恵まれず、やっと訪店することができました。
ただ、人気店だと聞いているので、念には念をで事前に予約を入れました。
予約時間にはまだ早いですが、車でお店に向かいます。
卯辰山特有の登坂を、くねくねと進みます。
さらに細い道になり、慎重に進んでいくとお店が見えました。
開店時間の40分前にお店に到着しましたが、特に急ぐわけでもなく、周りの寺社を見て回ろうと思っていました。
ちょっと歩こうかと準備をしていると、お店の方に声をかけられ、「準備でき次第、お呼びします。」と声をかけられました。
それならと、車の中で待っていると、10分と経たずにお店の中に案内されました。
お好きな席にと言うことなので、窓際の見晴らしの良い席をゲット。
すぐに、そば茶とおしぼりが運ばれてきました。
メニューは、単品から、お得な御膳まであるようですが、「鴨せいろ」の大盛りを注文しました。
窓からは、東山近辺を見下ろすことができ、レンガ造りの古い建物も目に入ります。
街中の喧騒は全く感じず、一時の静かな時間を過ごすことができました。
注文から10分ほどで、鴨せいろが運ばれてきました。
蕎麦は、透明感が十分に感じられ、うっすらと鶯色が見てとれます。
まずは、蕎麦をひと口。
清涼感でいっぱいの、みずみずしい蕎麦です。
水でしめた際に、美味しい水をまとったようです(笑)
蕎麦の香りはうっすらですが、その分、喉ごしが際だった蕎麦ですね。
鴨汁は、節の香りが強めです。
薄くスライスした鴨肉が、数枚入っており、塩味はそれほどに強くありません。
蕎麦が際だっているので、鴨汁は控えめな味に感じました。
鴨肉の他にも、鴨の団子、炙った白ネギと、具沢山です。
食後には、蕎麦プリンとわらび餅をいただきました。
蕎麦プリンは、以前は上にカラメルソースがかかっていましたが、底にあんこを忍ばせたものに変わっています。
わらび餅は、素朴な味ですね。
後で知ったんですが、店主は東京の老舗「藪そば」で蕎麦を習った方なんですね。
どうりで、江戸細切り蕎麦のような、洗練された風貌の蕎麦でした。
お腹いっぱい、御馳走さまでした。
※蕎麦は、北海道旭川産の江丹別そばです。
【お店の情報】
店名:卯蕎
住所:石川県金沢市子来町55-14
電話:076-252-8838
営業:11:30~14:30
休日:なし