75軒目の記事は、2022年11月に富山県射水市にある『手打麺喰処 粋流』に行った際の記事です。
昼食をいただきにお邪魔しました。
お昼になり、今日の気分は何だろうと考えたとき、久しぶりにお蕎麦が食べたくなりました。
こちらのお店には、以前にきたことはあるんですが、夏の時分であったと思います。
今の時季なら、もしかして、新そばをいただけるかもしれないと思って、訪店してみました。
お店は、住宅地にある普通の一軒家なので、蕎麦の幟旗だけが頼りです。
お店に入ると、先客が1組だけいました。
充分に距離を空けて、別のテーブル席に座ります。
すぐに、温かいそば茶とおしぼりが運ばれてきました。
今回は、冷たい蕎麦を食べたかったので、冷たい「ぶっかけ」を注文しました。
ご夫婦2人で営まれているようで、注文を受けた店主が、すぐに蕎麦を湯がき始めています。
こちらのお店は、蕎麦だけじゃなく、うどんも手打ちされていて、メニューも豊富です。
天ぷら、白海老の天ぷら、鴨、力餅、うどんすき、ピリ辛もつ味噌煮込みうどん、なんてメニューもあります。
そうこうすると、ぶっかけが運ばれてきました。
蕎麦の上には、天かす、おろし、水菜、きのこ、が盛られています。
きのこは、既製品のようです。
まずは、蕎麦をひと口。
蕎麦が、甘いっす。
想像していた以上に、蕎麦が甘いっす。
ぶっかけのツユがかかっていない蕎麦を食べたんですが、なおのこと、蕎麦の甘さを感じました。
ツユは、甘いと言えば甘いですが、蕎麦の甘みが際だっています。
それと、天かすの口あたりが軽く、蕎麦に適度な風味をのせてくれます。
この天かすであれば、天ぷらも相当に美味しいことが、容易に想像できます。
きのこは別として、おろしは若干の辛味が感じられました。
蕎麦は、鮮度を感じさせる食味と食感で、以前にいただいた蕎麦より、断然に美味しく感じられました。
八尾町そば生産協議会(富山市)が栽培する在来種「八尾在来」は、今年の「おいしいそば産地大賞」の2位に輝いており、在来種の蕎麦としては、非常に稀有な品種です。
その八尾在来の蕎麦が楽しめるお店と言うことで、以前から何度も足を運んでいます。
お会計をしながら、「以前いただいた蕎麦よりも、甘みも香りも強く感じました」と伝えたところ、「あらっ。今日から八尾の新そば打ったんですよ」と教えていただきました。
どうりで、他のお店でも、八尾産の蕎麦を食べたことがありますが、過去一の香りの良さだったと思います。
今回も、美味しく初物をいただいて、長生きできそうな気がします。
お腹いっぱい、ご馳走さまでした。
【お店の情報】
店名:手打麺喰処 粋流
電話:0766-52-4192
営業:11:00~14:00
休日:水、木曜日