51軒目の記事は、2022年1月に石川県金沢市にある『武右衛門』に行った際の記事です。
先日、金沢市の東山に食事に行ったとき、何とも風情のあるお蕎麦屋さんを見つけたので、お店に伺ってみました。
お店の前に着くと、店内には若干のお客さんがいます。
お店に入り、先客と少し離れた窓際の席をお願いしました。
すぐに、お茶とおしぼりが運ばれてきました。
お初のお店なので、まずはメニューを拝見します。
初めてのお店は、シンプルにせいろ蕎麦を注文するんですが、少し気になる蕎麦がありました。
白雪とろろ、花巻、の2種類の蕎麦です。
白雪とろろは、白いメレンゲにつけて食べるとろろ蕎麦のようです。
花巻は、奥能登産の岩海苔を振りかけた温かい蕎麦のようです。
どちらも、非常に気になる変わり蕎麦ですが、奥能登産の岩海苔の魅力にひかれて、花巻を注文しました。
注文した後、目の前の小庭を眺めながら、お茶をいただきます。
店内には、オーディオからジャズが流れ、雰囲気は大変に良いです。
カウンター席の前にあるオーディオは、結構にこだわりがあるようで、もしかして座る席を間違ったかもしれません(笑)
そうこうすると、花巻が運ばれてきました。
温かい蕎麦のツユの全面には、文字どおりの岩海苔がびっしりと浮いています。
さすがに、これだけの岩海苔をいっぺんに食したことは無いので、いささか驚きです。
そっと鼻先を近づけると、岩海苔の香りがぷーんとします。
礒の塩気を含んだ香りと言うよりは、海苔のやわらかい香りが仄かにします。
さっそく、蕎麦と一緒に岩海苔を口にします。
岩海苔の香りが鼻孔から、抜けました。
美味しいです。
蕎麦は、色味からすると二八蕎麦のようですが、蕎麦の産地などは特に明示されていませんでした。
蕎麦の風味や、ツユの味わいは、比較的に抑えられているんですかね。
岩海苔の印象が、非常に際立っている蕎麦でした。
(岩海苔の味で、蕎麦の味は分かりづらかった)
私の後に隣の席に座った二人組も、それぞれに白雪とろろと花巻を注文したようで、蕎麦が運ばれてきた直後に驚きを示していました。
後で調べて知ったんですが、どうやら、ちぎった焼き海苔を蕎麦に散らした蕎麦を「花巻そば」と言うようで、なんで花巻って名前なんだろうと最後まで合点がいっていませんでした。
勝手に、岩手県の花巻が発祥(エンゼルス所属の大谷選手の出身高校の花巻東の印象かな)の蕎麦なんだろうと思っていたんですが、どうやらそれも違って、江戸が発祥の蕎麦だとも書かれていました。
前回伺った、鯛茶漬け屋さんの裏になるんですが、こんな素敵な蕎麦屋さんも東山にはあるんですね。
お腹いっぱい、ご馳走さまでした。
【お店の情報】
店名:武右衛門
住所:石川県金沢市東山1丁目15-5
電話:076-251-7557
営業:11:30~16:00
休日:なし