29軒目の記事は、2021年6月に福井県越前市にある『そば蔵 谷川』に行った際の記事です。
昼食をいただきにお邪魔しました。
食べログでも、Googleマップでも、コメント数が半端ない人気のお店に伺いました。
長年、行きたい行きたいと思っていたお店だったので、力が入りすぎて、開店1時間前からお店の前に並びました(笑)
もちろん、先頭ではありましたが、やっと訪店できたわくわく感で、時間は気になりませんでした。
開店時間の5分前、お店の奥から「お客さんおるから、開けるぞー」と声が聞こえると、すぐにお店が空きました。
店員さんに「お好きなお席へ」と言われたので、窓際の席に座りました。
すぐに、お茶が運ばれてきたので、メニューを指さし、「おろしそば(手臼粗挽麺)」「そばがき」をスムーズに注文しました。
お茶がでてから、
注文するまで、
およそ2秒。
もう何回も、繰り返し、頭の中でシミュレーションしてきた成果です(笑)
来るのが楽しみすぎて、何回も記事を読み込んでいました。
注文から5分とかからず、おろしそば(手臼粗挽麺)が運ばれてきました。
もう、旨いです。
食べる前から、旨いです(笑)
まずは麺(あえて麺と書きます)を、ひと口。
あれっ、想像していた麺と違う。
もっと、蕎麦の味が強い麺を想像していました。
ツユを、ひと口。
塩味が感じられないくらいに、やさしい味わいです。
ネギ、だいこん、かつお節、薬味も主張は抑えめの、やさしい味です。
食べ進めると、あれっ。
麺の味わいが、変わってきていることに気付きます。
麺と言うより、口に含むと、ほろほろと麺がくずれ、挽いた蕎麦を食べているような感覚に…。
蕎麦は「喉ごし」、蕎麦は「風味」、なんて言葉をよく耳にしますが、食べている最中に「これ蕎麦?」って感覚におちいるとは思いませんでした。
さらに驚かされたのは、次に運ばれてきた「そばがき」です。
熱々のそばがきに、わさびをのせ、喉の奥に運びます。
まさに、これは、挽いた蕎麦を食べている感じです。
旨いっすよ。
いままで食べたそばがきとは、全く概念が違います。
蕎麦の風味を、丸ごといただく感じです。
醤油も添えられていましたが、全く必要ありませんでした。
これから他のお店で、そばがき、注文できないかもしれないです。
そばがき食べ進めるうちに、このそばがきに出あえた感謝の気持ちと一緒に、このお店にこないと食べられないことを知ってしまった後悔の気持ちがわいてきました。
そんな気持ちは、つゆ知らず。
窓際なので、次から次に、お客さんが押し寄せる様も見てとれます。
悲しさを押し殺して、お会計をお願いしました。
本当に満足してしまったんですが、帰るのがこんなに悲しい気持ちになったのは初めてです。
帰り際、聞こえるか聞こえないかのBGMが、DEENの「このまま君だけを奪い去りたい」でしたが、私も、このお店を家の近くに奪い去りたいと感じていました(笑)
お腹いっぱい、ご馳走さまでした。
(蕎麦粉は、福井県丸岡産の玄蕎麦)
【お店の情報】
店名:そば蔵 谷川
電話:0778-23-5001
営業:11:30~14:00(なくなり次第終了)
休日:月・火曜日、第1第3日曜日