30軒目の記事は、2021年6月に福井県越前市にある『自家製粉十割そば 生蕎庵(ききょうあん)』に行った際の記事です。
昼食をいただきにお邪魔しました。
武生駅から車で15分ほど走ったでしょうか、街中を抜けて、田園地帯を走る向こう側にナビが誘導しています。
少し走ると、見えてきました「蕎麦」ののぼり旗です。
車を店前の駐車場に停め、
暖簾をくぐり、
お店に入ります。
店内には、結構なお客さんが入っています。
私は、お店の中央にある大テーブルに相席で座らせていただきました。
まずは注文ですが、壁に短冊のメニューが貼られています。
「おろしそば」「かけそば」「もりそば」「てびきそば」の4種類があるようです。
私は、オーソドックスにおろしそばを注文しました。
それにしても、待っている間もお客さんの出入りが多いですねー。
パッと食べて、パッと帰るんでしょうか。
前に停まっていた車のナンバーは、福井ナンバーばっかりだったから、常連さんの普段使いが多いお店なんでしょうか。
順番に提供され、私の前にもおろしそばが運ばれてきました。
見た目、「ザ・越前そば」です。
蕎麦の実の外皮までの全部を使う、野性味あふれた十割蕎麦ですよ。
まずは、蕎麦をツユにからめて、ひと口。
蕎麦の香りはあまり感じないものの、蕎麦の味がガツンときます。
ツユは出汁に塩で味を調整しているのか、色も透明に近く、本当にやさしい味わいです。
このツユ、旨いです。
次は、薬味もからめながらいただきます。
大根は、辛味大根なのかな?
あまり辛さは感じません。
私とすれば、これくらいの辛さの方が蕎麦の風味を感じられて良いんですが、福井の方は辛さに強いんですかね。
薬味は、大根、ネギ、かつお節。
それぞれの薬味の主張が強くなかったので、蕎麦の風味、なによりツユの旨みが感じられました。
最後に、蕎麦と一緒に運ばれていた蕎麦湯に、ちょっと驚かされました。
私、実は、蕎麦湯は蕎麦粉を溶いたドロドロの蕎麦湯が好きなんですが、こちらの蕎麦湯はそれとは真逆の湯がいたお湯の蕎麦湯だったんですが、この蕎麦湯の、旨いこと、旨いこと。
伺った時間は2時すぎだったので、結構な蕎麦を湯がいていたんでしょうねー。
「蕎麦屋さんは開店時間に行くもんだ」と決めていた私にとって、こんな嬉しい発見をさせていただいて、本当にありがとうございます。
あまりに旨くて、蕎麦湯をおかわりしてしまいました(笑)
(蕎麦湯のおかわりなんて初めてです。)
会計をお願いし、「美味しかった」と店主夫妻に伝えると、本当に嬉しかったのか、表情を崩されて喜んでいました。
実は、蕎麦が運ばれてくる前、奥さんが他のお客さんの注文取りをしていて、お客さんが高齢でなかなか注文が進まなかったとき、店主の調理する蕎麦が出来あがり、奥さんに配膳を求めたとき、奥さんが忙しいと見るや、店主が「遅くなってすみません」と他のお客さんに蕎麦を運んでいました。
蕎麦を美味しい状態で、はやくお客さんに運ぼうとする店主の気概を見せられていたので、「ここ、絶対旨いわ」とこちらも安堵していたんです。
こころもお腹もいっぱい、ご馳走さまでした。
【お店の情報】
店名:自家製粉十割そば 生蕎庵
電話:0778-42-0589
営業:11:30~15:00
休日:火曜日、第3水曜日